この記事では、骨格診断「ウェーブタイプ」に似合わない服について、似合わない理由・似合わせる方法を解説しております。
ちょっと辛口な内容になるかもしれませんが、自分に本当に似合う服と似合わない服が分かっていれば、より自信を持ってファッションを楽しめると思います。
それでは、まずは骨格ウェーブタイプの特徴からお話しさせていただきます。
【はじめに】 骨格ウェーブタイプの外見的特徴
まずは、骨格ウェーブタイプの基本的な情報をお伝えします。
そのうえで個々の似合わない服を見ていけば楽に理解できると思います。
※すでにこのサイトでウェーブタイプの記事を読んでくださっている方はご存じの内容だと思いますので、この段落は飛ばしていただいても大丈夫です!
【ウェーブタイプの外見的特徴】
- 華奢で体に厚みがない
- 筋肉がつきにくい傾向(鍛えた場合、細マッチョになりやすい)
- 体のラインはゆるやかな曲線が特徴的
- どちらかというと重心が下にある
- 肌質はソフトで、筋肉質には見えにくい傾向
- 後頭部が扁平(絶壁)な傾向
- 身長に対して首が長め
- 首と肩をつなぐラインがなだらか
- 鎖骨が細く、浮き出ている
- ウエスト(くびれ)から腰(へそ)までの距離が長く、腰の位置が低め
- ひざ小僧が出ている。
- 太ももが細い。
- ひざ下に肉が付きやすい
- 手の平が薄い
- 横から見ると、鎖骨からバストトップまでが「ノ」のようにえぐれて見える傾向
- 胸の厚みがない。バストトップの位置が低く見える
- 腰の厚みがなく、位置が低め
- ヒップの位置が低く、平面的
- 肩は華奢だが骨ばっている
- 首のすぐ下あたりの背骨がうっすらと浮き出ている
- 肩甲骨が浮き出ている傾向
ウェーブタイプの印象は「スレンダー」です。ウェーブタイプの芸能人も、ほとんどの人が「スレンダー」という印象が真っ先に浮かぶ方ばかりです。
「女性に好かれる女性」が多い印象です。
全体的に肉付きが薄い傾向ですが、その分、体重が増えても太って見えにくいというメリットもあります。
骨格 スタイルアドバイザー・豊岡舞子先生によると、「着痩せが成立するのはウェーブタイプだけ」です。
【ウェーブタイプに似合うファッション】
- 体が薄く華奢な傾向があるため、貧相にならないように、適度に装飾的なファッションが似合う
- 上半身が寂しく、重心が下にあるため、上半身にかなり華やかなものを着てもバランスが取れて似合う。
- スキニーパンツが非常に似合う骨格。
- 丸首・スクエアネック・ボートネック・オフショルダーが似合う
- ノースリーブ・フレンチスリーブ・パフスリーブ・ベルスリープ(ぽわん袖)が似合う
- もも丈のミニスカート・膝下丈・ミモレ丈・タイトスカート・フレア・プリーツが似合う
- ショートパンツ・クロップドパンツ・スリムパンツが似合う
- ウエスト位置が高いAラインワンピースも似合う
- 華奢な骨格のため、トップスはモヘアなどのもこもこした素材を着ても着ぶくれしにくい
- ロングコートよりはショートコートが似合う(重心を上に持ってこれる+下半身をすっきり見せられるため)
基本的にウェーブタイプは、
トップスは「ふわっとしていてデコルテ周りが貧相に見えないもの」を、
ボトムスは重くならないよう気を付けさえすればほぼ何でも似合う(=美脚骨格)
と要約できると思います。
【ウェーブタイプに似合わないファッション】
- 華奢でスマートに見えやすい強みがある一方、体が薄い傾向があるためシンプルなトップスは似合いにくい傾向
- 厚手でゆったりしたシャツなどは、さみしく、服に着られているように見えてしまう傾向
- デコルテ~胸部が華奢な傾向にあるため、Vネックは貧相に見えてしまう可能性がある。浅めのVネックなら〇
- ボトムスは、ダボっとした重いものは下重心が強調されて野暮ったくなり、似合わない傾向がある
- バストトップが低いと思う方は、タートルネックは低さを強調してしまうため△
- ひざ上丈スカートは胴長短足に見えてしまう恐れも。いっそもも丈まで短くするか、ひざ丈のものが〇
- マキシスカートは下半身が重くなりすぎる傾向。上半身にボリュームを持たせるなどのバランスが取れていれば〇
【ウェーブタイプに似合う生地素材】
ソフトでふんわり、フェミニンなもの
ヒラヒラと風にそよぐような素材のもの
- モヘア
- ポリエステル
- アンゴラ
- レーヨン
- エナメル
【ウェーブタイプに似合わない生地素材】
ハードな素材は華奢な骨格が負けてしまい、得意ではない傾向
- 麻
- レザー
- ブリティッシュツイード
【ウェーブタイプに似合う柄】
小さめの柄、色のコントラストが強くないもの=ナチュラルが似合う
- 花柄
- ドット
- チェック
- ペイズリー
- 小柄レオパード
太いボーダーや大柄のドットは似合いにくい傾向。
ここまで、ウェーブタイプの特徴の概要をお話ししました。
次は具体的なアイテムを見ていきましょう。
骨格ウェーブタイプに似合わない服①【マキシ丈スカート】
ウェーブタイプには、痩せている・太っている関係なく、足首まで隠れるようなマキシスカートは似合いません。
身長が高くても似合いません。
正確に言うと、「もっと似合う丈があるのになぜそれを履く」というところです。
ウェーブタイプは下重心傾向で、マキシスカートを履くとそれがさらに強調されて下半身が重々しくなってしまいます。結果、ウェーブタイプの強みである華奢さ、すっきりしたスレンダーさ、ソフトなイメージが消えてしまうという状態になります。
こちらをご覧ください。
写真は骨格スタイルアドバイザー1級のKoyo先生のブログより。
この写真の女性はウェーブタイプです。
そして、左側がマキシスカートですね。あんなに華奢なウェーブタイプがここまでずんぐりになるとは逆に驚きです。まるでストレートタイプのようです。
右側が同じスカートを少したくし上げた写真ですね。こうすると多少すっきりしています(それでもまだ得意な丈ではないです)。
どちらの丈が似合っているかは一目瞭然です。
似合わせるポイント
マキシスカートを似合わせるポイント
・足首が見えるくらいの丈で履く(※1)
・身長163㎝以上で、かつハイウエストで履けばバランスが取れて似合う(※1)
※1)ただしウェーブタイプは、丈が長くなれば長くなるほど下半身が重々しくなるということに変わりはないので注意。
ちなみに、ウェーブタイプに最も似合うスカート丈は「もも丈(ミニ)」、「ひざ下丈(=ひざ小僧がギリギリ隠れるくらいの丈)」です。
スカートの形は、なんと全種類似合います。フレア・プリーツ・台形・タイト・ティアードスカート全部です。
ウェーブタイプは「スカートマスター」と言えましょう。美脚骨格ということもあり、足の細さを活かしたコーディネートが最もよく映えます。
※2)なぜ163㎝以上かというと、ウェーブタイプである石田ゆりこさんが身長163㎝、戸田恵梨香さんが164㎝で、ハイウエスト気味に履いたマキシスカートがよく似合っているためです。
これを低身長の方がやると、上半身がなくなってしまいます。
骨格ウェーブタイプに似合わない服②【ワイドパンツ / カーゴパンツ】
出典:https://wear.jp/mk__1117/19252455/
WEARでいろいろ探していたんですけども、やはりウェーブタイプに幅広のワイドパンツは似合いませんね。
ワイドパンツはナチュラルタイプの方にはため息が出るほど似合っていましたし、ずんぐりしたストレートタイプの方でもけっこうサマになっていました。
似合わない理由はマキシスカートと同じく、下重心が強調されてしまう上に足の形も見えないために、ウェーブタイプの魅力が全消しされてしまうからです。
上の写真の方は、その他のスキニーを使ったコーディネートなどはとてもキレイです。ただなぜかダボダボのコーディネートがお好きなようです。
カーゴパンツも同様に、ダボダボして横幅のあるものは重々しくなり、ウェーブタイプの魅力を消すどころか下半身着太りになる可能性すらあります。
似合わせるポイント
ワイドパンツ・カーゴパンツを似合わせるポイント
・基本的になし
・なるべくスリムフィットのものを履く
・足首が出る丈のものならバランスが取れる可能性がある(※1)
・ガウチョにする(ヒザ下くらいまでの丈のもの)←おすすめ
※1)要試着。そこまでしてあえてワイドを選ばなくてもいいのでは、という感じです。ちなみにウェーブタイプに最も似合うパンツはクロップドとスキニーパンツです。
骨格ウェーブタイプに似合わない服③【開きが深いVネック / Uネック】
骨格診断の書籍をいろいろ読みますと、必ず「ウェーブタイプは胸元が寂しい」「胸元が貧相」と書いてあります。
私の知り合いのウェーブタイプ女性は非常に怒っておりましたが、上の写真を見ても分かる通り、非常に寂しいです。
なにもないのです。
これは誰のせいでもなく、骨格に起因するものです。
ウェーブタイプは薄く華奢な骨格を持っていて、しかも肉が付きにくい体質ですので、当然上半身が平たいのです。
※ただし、骨格が細いことによって、ウエストのくびれが出やすかったり、最初から手足が細かったりと良い部分も享受していますよ。
似合わせるポイント
Vネック・Uネックを似合わせるポイント
・首元の開きが浅いものを選ぶ(※1)
・スカーフやネックレスで盛る(※2)
・セミロング以上の髪の長さであれば、髪の毛でカバーすることも可能ではある
※1)鎖骨がチラっと見える程度の開きが美しい
※2)ただし、ウェーブタイプは大ぶりで派手なネックレスは苦手です。
骨格ウェーブタイプに似合わない服④【体にぴったりフィットするタートルネック】
ウェーブタイプにタートルネックが似合いにくい理由は、ウェーブタイプのバストトップが低い位置についている傾向にあるからです(あくまで傾向であり、例外の方は気にする必要はありません)。
そのため、首まで布があるタートルネックを着てしまうと、首からバストトップまでの距離がより長く見えてしまい、結果胸が垂れて見えてしまうということになります。
さらに、首まで布があるタートルネックを着るということは、胸元あたりの「何もない部分」の範囲がより広く見えてしまい、より寂しく見えるという恐れもあります。
ただ、すべてのウェーブタイプ女性のバストトップの位置が低いとは限りませんので、こちらも試着して確かめてみると意外といける方もいるかもしれません。
「そもそもバストトップがない」という方は以下のポイントも参考にしてみてください。
似合わせるポイント
タートルネックを似合わせるポイント
・体にぴったりフィットするタイプのものは避ける(※1)
・ケーブル編みや、首元がもふっとしているなど、首~胸周りが装飾的なものを選ぶ(※2)
※1)ただしウェーブタイプは大きすぎるサイズを着ると「服に着られている」感じになるので、ゆったりすぎに注意。
※2)ウェーブタイプは首が長い傾向にありますので、首元が多少だぶついていても「首がなくなる」心配はあまりありません。
骨格ウェーブタイプに似合わない服⑤【ドルマンスリーブ】
ドルマンスリーブは実はものすごくハードルが高い服です。
骨格診断的には、ドルマンスリーブが似合うのはナチュラルタイプだけです。
その理由は、小細工が効かない個性的な服の形状にあります。
ウェーブタイプにドルマンスリーブが似合いにくい理由は以下の通りです。
- かなりダボっとしたデザインなので服に着られているように見える
- ウェーブタイプは、トップスの着丈が長いと胴長短足に見えがち。しかしドルマンスリーブは袖ぐり(袖の付け根)がかなり下の方からついているので、パンツインもできないしたくし上げてウエストマークすることもできない
出典:ドルマンスリーブはNG?
野村奈央先生のブログより。
写真はウェーブタイプの野村先生です。どうやっても苦手なようです。
ベルトやスカーフなどいろいろ試していらっしゃいましたがどれも微妙でした。
似合わせるポイント
ドルマンスリーブを似合わせるポイント
・どうやっても似合わない(※1)
・最初から着丈が短いものを選ぶ
・シルエットがダボダボすぎないものを選ぶ
・着る場合は下半身はタイトな服にする
※1)ウェーブタイプに特に似合うトップスの形状は、7分袖・ノースリーブ・フレンチスリーブ・パフスリーブ・ベルスリーブです。
骨格ウェーブタイプに似合わない服⑥【ゆったりトップス】
「ウェーブタイプは上半身が寂しいのでトップスにボリュームを出した方がいい」と散々言っておいて、「ゆったりトップスはダメ」?
何言ってんだオメー?とお思いの方も多いと思います。
ここで、ウェーブタイプについてのトップスの考え方をはっきりさせたいと思います。
トップスのサイズについて
×ゆったりトップスはダメ
〇ボリュームを出すのは良い
この違いはなんでしょうか
ゆったりトップスがダメ、とは、「ダボダボの大きすぎるサイズを選んでしまうのがダメ」ということです。
ボリュームを出すのが良い、とは、「服のサイズは大きすぎず体にちょうどいいサイズなんだけど、サイズ以外の部分でボリュームを出す」ということ。
⇒例えば、レース・フリル・ギャザー・シャーリング・自然にできる服のヒダ・アンゴラなどのふわもこ素材・ボリューム袖(袖はゆったりしてもよい)など
例外として、細いウェーブタイプの女性がビッグTシャツやオーバーサイズのニットなんかを着ると、体と服の間に「遊び」ができるので、華奢でアンニュイな感じを演出できる場合もあります。
このコーデが通用するのは20代中盤までですが。
似合わせるポイント
トップスを似合わせるポイント
・体のラインに沿ったコンパクトなものが〇。具体的に言うと、ウエストが絞り気味のもの。
・ジャストサイズか、着られればワンサイズ小さいサイズでもよい。
・シャツは、パリっとした綿よりは、ポリエステルのもの(いわゆるドレスシャツ)が映える
・ブラウスは厚めのものよりは、薄手のソフトな質感のもの、または透け感のあるものが似合う
・フリルやリボン、総子花柄などの装飾があるものが似合う。
まとめ
ここまで、骨格ウェーブタイプに似合わないとされる服について、その理由も含めてお話しさせていただきました。
ウェーブタイプに似合わない服は、ここまで紹介したものがすべてです。
似合わないとされる服が少ないですね。「ストレートタイプに似合わない服」の種類と比べてNGがものすごく少ないです。
もっともウェーブタイプは、シンプルで無地・無装飾のトップスが好き、という方は苦戦するかもしれません。
ただし、女性らしくデコラティブな服を選ぶ楽しみは十分味わえるタイプだと思います。
それでは、お読みいただきありがとうございました!