この記事では、骨格診断「ナチュラルタイプ」の方に似合う服を、細かく季節ごとにまとめました。
ナチュラルタイプはアメリカ人に多いとされるタイプで、欧米的な恵まれた体格が特徴的です。
ナチュラルタイプの芸能人を見ても、しっかりとした骨格の方が多いです。
詳しくはこちらの記事もご参照くださいね
まずはナチュラルタイプの基本的な特徴とコーディネートの鉄則からお話しさせていただきます。
※当サイトでは、一般社団法人骨格スタイル協会の定める基準に基づいて記事を書かせていただいております。
【はじめに】ナチュラルタイプの外見的特徴
こちらの画像が、一般社団法人骨格スタイル協会の公式サイトにある骨格3タイプのイメージ画像と基本的な特徴のキャプションです。
右側がナチュラルタイプです。
では、その他の特徴も以下にまとめます。
- ナチュラルタイプの核となるイメージは「フレーム」「骨」「筋」。しっかりした体つきの人が多い
- 筋肉や脂肪のイメージがあまりない
- 骨ばっていて、関節部の骨が目立つ傾向
- 全体的に、体の節々が丸というよりは四角っぽい
- 横から見たアゴのラインがしっかり出ている
- 首の長さには個人差があるが、筋ばっている傾向
- 鎖骨の骨が太くて大きい傾向
- 肩甲骨が大きくて立体的。3つの骨格タイプの中で最も肩甲骨が目立つ
- 肩が四角っぽく、逆三角形の体型に見えやすい
- 胸には厚みがあるが、筋肉質な厚みではない
- 胸部を横から見ると、鎖骨からバストトップまでが直線的につながっている人が多い
- ウエスト位置はやや高めで胴が短め
- ひざの皿(半月板)が大きい傾向
- ひざ下はすねの骨が太い
- 手の平は大きく、手の関節部分の骨が目立つ
- 腰骨がしっかりしている
- ヒップは平面的な傾向。ただし骨盤に厚みがあるのでヒップが薄いとは限らない
- 肌質はマット(やや乾いていて硬め)な人が多い
ナチュラルタイプの核となるイメージは「しっかりした骨格」「スタイリッシュ」です。
ナチュラルタイプの芸能人の方を見ると、しっかりした体格でスタイリッシュな人が多く、貧相なイメージは決して湧きません(もちろん、芸能人は体型を維持する努力をしているということもありますが)。
ナチュラルタイプも、ウェーブタイプと並んで「女性に好かれる女性」が多い印象です。
ナチュラルタイプに似合うファッション
- もともと骨格がしっかりしていて、スタイリッシュなボディラインを持っているため、ワイルドなコーディネートにも印象負けしにくい。また、ラフでカジュアルな服を着ても滑稽感が出にくい
- 重厚感のある雰囲気がよく似合う。重く見えれば見えるほど高級感が増す
- 体に密着したトップスは「骨格」を強調しすぎる一方、ゆったりとしたトップスは着ても着ぶくれせず決まる。オーバーサイズがよく似合うタイプ
- ボーイフレンドデニム(レギュラーフィット)が最もよく似合うタイプ
- 丸首、ボートネック、タートルネックが似合う
- ドルマンスリーブ、ベルスリーブが似合う
- ひざ下丈、ミモレ丈、マキシ丈スカートがよく似合う
- アウターは、トレンチコートやチェスターコートのように丈の長いものがよく映える
- ラフで無造作な髪型が似合う。ウェーブは鉄板
ナチュラルタイプに似合わないファッション
- 痩せ型の人などは、体にぴったりサイズのシャツ等を着ると骨っぽさが出てしまい、貧相に見える可能性がある
- 上と同じ理由で、スキニーパンツも貧相に見えてしまう可能性がある
- 鎖骨が特に目立って見える人は、Vネックやオフショルダーなどの首元が大きく開いたトップスを着ると、鎖骨が悪目立ちして貧相に見えてしまう可能性がある(バストなどとの兼ね合いも含め個人差あり)
- フレンチスリーブ、パフスリーブは肩がゴツく見えてしまう場合がある
- ショートパンツは骨ばった足を強調し、貧相に見えてしまう可能性がある(鍛え方や脂肪の付き具合による)
- もも丈スカート(=ミニ)、ひざ上丈スカートは、骨ばって貧相に見える可能性がある(同じく、鍛え方や脂肪の付き具合による)
- シフォンスカートなどの柔らかすぎる素材は、むしろたくましさを強調してしまう可能性がある
ナチュラルタイプのファッションの鉄則は、「肌への服の密着をなるべく避けること」。
そう聞くと着ぶくれが不安かもしれませんが、それでも太く見えずに決まってしまうのがナチュラルタイプの強みです。
もちろん、骨っぽさ、頑強さを出していきたい男性などは隠す必要はありません。屈強さを見せていく場合は、ピタサイズを着た場合貧相に見えないかどうかに注意しましょう。
ナチュラルタイプに似合う生地素材
名前の通り、ラフでナチュラルな素材が似合います。
- コットン(綿)
- 麻
- ウール
- デニム
- コーデュロイ
- レザー
- ツイード
ラフな素材が似合うナチュラルタイプは、ダメージジーンズが最も似合うタイプでもあります。
ナチュラルタイプに似合わない生地素材
軽い素材は、骨太の骨格に負けてしまい、チープな印象になってしまう可能性がある。
同様に、人工的な光沢のある素材も苦手。
- シルク
- サテン
- 透けるタイプのシフォンやレース
- エナメル
- ナイロン
- 軽い質感のポリエステル(重厚感があるものはOK)
ナチュラルタイプに似合う柄
カジュアルな柄やエキゾチックな柄がよく似合います。
ただし、色のコントラストが強すぎないナチュラルなものが〇。
- アシンメトリーな柄
- 不規則なパターンの柄(←大小入り混じった水玉模様など)
- チェック
- ストライプ
- ボーダー
- ペイズリー
- ボタニカル
- 迷彩
- アニマル柄
大胆な柄やワイルドな柄物も似合います。
一方で、細かいチェック、細かいストライプ、細かい花柄や小さな水玉といった小柄物は苦手な傾向にあるので注意です。
骨格ナチュラルに似合う服 オールシーズン編
デニム/ボトムスの基本
ナチュラルタイプには、軽いソフトな生地のパンツよりは、厚い重めの生地の方が得意な傾向があります。
例えば、デニム・コーデュロイ・ツイードなどがよく映えます。
パンツの形状としては、スキニーよりは、ストレート(レギュラーフィット)~ワイドパンツくらいのゆったりしたものが似合いやすいです。
ブーツカットも可。
そして何より、ダメージジーンズがどの骨格タイプよりも似合います。
ストレートタイプならボンレスハム、ウェーブタイプであれば貧相になってしまう恐れ(あくまで「恐れ」ですよ…)があるダメージジーンズですが、ナチュラルタイプは似合いやすいです。
ラフ&カジュアルの真骨頂ですね。
アメリカ人にダメージジーンズが似合いやすいのは、ナチュラルタイプが多いためです。
いわゆる「スーパーダメージジーンズ」という、30%以上の布がなくなってるような超虫食いデニムがあります。
日本人で履いている人はほとんど見たことがありませんが、これを履きこなせる日本人がいるとすれば、おそらくナチュラルタイプだけです。
こんなやつです↓
⇒CORADA スーパーダメージ
また、スキニーがもっとも似合うのがウェーブタイプなら、その対極のゆったりデニムが一番似合うのがナチュラルタイプです。
女性もののゆったりデニムは「ボーイフレンドデニム」と言われていますね。彼氏のデニムを借りて履いたような大きめのサイズのものをいいます。
楽天のレビュー3700件超&★4超えの名品ボーイフレンドデニムはこちら
⇒イーザッカマニア エアパンツ ボーイフレンド
ワンピース
⇒fifth ランダムフリルスリーブレスワンピース
ゆったりサイズを着ても着ぶくれしないどころかスタイリッシュになってしまうのがナチュラルタイプの強みです。
基本的に、「ゆったりサイズのワンピースが似合う」と覚えておけば間違いないです。
ウエストマークもとくに必要ありません(ストレートタイプには必須ですが)。
ミモレ~マキシのロング丈のゆったりワンピースといえば、現在、fifthのワンピースはほとんどがそんなデザインです。
ナチュラルタイプのワンピース探しにはかなり強い味方なのではないでしょうか。
⇒fifth ワンピース一覧はこちら
ナチュラルタイプに似合うスカート
⇒fifth チュールマキシスカート
短いものよりはロングが似合う傾向です。
重めの生地のマキシ丈でも重量級に見えにくいです。
もも丈(ミニスカート)、ひざ上丈スカートは、足が骨っぽく貧相に見えないかチェックしましょう。
スカートではありませんが、ショートパンツも同じく、骨っぽい違和感がないかどうかチェックしてみるのが良いと思います。
ひざ下丈・ミモレ丈・マキシ丈は大得意です。
形状的には、Iライン・フレア・プリーツ(ラフな素材が望ましい)がよく似合います。
ナチュラルタイプに似合うスーツの選び方
- ジャケットの着丈が長いものが似合う。ロングジャケット推奨
- 短い丈が似合いにくいのは、ウエストの位置が高く胴が短いため、ショート丈のジャケットを着ると腰からお尻までの距離がやたら長く見えてしまうため
- ジャストサイズよりはややゆったりめのサイズがよく映える
- 機能的にも、骨格が大きいナチュラルタイプはジャストサイズを着ると可動域が狭くなりやすい(=窮屈になりやすい)
- ややカジュアルな服装が許される場合、女性であれば、下重心のパンツ、例えばガウチョパンツやワイドパンツが良く似合う
- リクルートスーツの場合、スカートよりはパンツの方が無難にまとまる
- イタリアンやブリティッシュよりも、アメリカンスタイルのスーツがもっとも似合う
スーツのスタイルですが、簡単にいうと「イタリアンはエレガント」、「ブリティッシュはダンディ」、「アメリカンはナチュラル」といえます。
シンプルでナチュラル、機能美を追求したアメリカンスーツはナチュラルタイプによく映えます。
そもそもアメリカ人にはナチュラルタイプが多(もうええねん!)
骨格ナチュラルに似合う服 春服・夏服編
シャツ・ブラウスの選び方
⇒fifth キャンディースリーブペプラムブラウス
春夏編に入れてはいますが、ビジネスにプライベートに一年中着ることになるシャツやブラウスは、自分に一番合うものの選び方をしっかりと押さえておきたいところです。
以下が選ぶコツです。
ナチュラルタイプに合ったシャツ・ブラウスの選び方
・シャツ/ブラウスともに自分の体よりやや大きめのものが良く似合う(だらしなく見えずよく映える)
・ポリエステルよりは綿の方がおすすめ。カジュアル寄りでいいなら麻・シルクも良い。
ナチュラルタイプのシャツは、体にぴったり張りつくようなピタサイズではなく、やや余裕があるゆったりサイズがベストです。
といってもここまでオーバーサイズではないですからね↓
こちらは某コーデ投稿サイトに投稿された伝説の着こなしですが、彼女が某一流アパレルブランドのスタッフであったことから余計に話題となりました。
#雨が降ったら終わり
#黒の組織の薬で体が縮んだ
#頭脳は大人、体は子供
#遠山奉行
Tシャツ
夏、とくに真夏は問答無用でTシャツ一枚で過ごさなければならないほど暑くて、ファッションも何もあったもんじゃないですよね。
ですから、自分に合ったTシャツ選びも大事になってきます。
Tシャツにももちろん、骨格によって似合う/似合わないものが存在します。
ナチュラルタイプに似合うTシャツの種類は以下の通りです。
ナチュラルタイプに似合うTシャツの選び方
・基本はややゆったりサイズ
・似合うネックの種類は丸首とボートネック
・お尻が隠れるほどのビッグサイズTも似合ってしまう
・アシンメトリー(左右非対称)などの変則デザインも許容範囲
・逆にピタサイズのTシャツは、よほど鍛えているかスタイルが良くない限り、骨っぽく貧相に見えがち
骨格ナチュラルに似合う服 秋服・冬服編
ニット
⇒SUGAR BISKET 社長大暴走! ケーブル編みキーネックニット
「ラフ&カジュアル」のキーワードの通り、ナチュラルタイプに似合うニットは、網目の大きなざっくりしたニットです。
今まで説明した通り、同じくサイズはゆったりめ推奨です。
ジャストサイズは骨格のゴツさが目立ってしまう可能性があります。
具体的に言うと、ローゲージニットや、ウール100%のような厚手のものがおすすめです。
【ざっくりニットの名品3選】
⇒fifth ケーブル編みフレアスカートニットセットアップ
⇒and it ニットトップス
⇒オンワード樫山 ケーブルニット一覧(ワンランク上のニットが揃っています)
タートルネック
⇒fifth オフタートルソフトタッチニット
上記のニットの項と同じ理屈でタートルネックニットも似合います。
首元にボリュームのある、ゆるシルエットのものがおすすめです。
大きいシルエットが無造作かつ自然に決まってしまうのが他の骨格タイプにはない強みです。
オーバーサイズ気味のロングコート
⇒fifth オーバーサイズガウンコート
上の写真のようなオーバーサイズ気味のコートがよく似合います。
例えば、肩の縫い目ライン(袖山)が、実際の肩の付け根より下にだらりと垂れ下がっているような、一見だらしない大きめのコートでも洒脱に似合ってしまいます。
そこまでオーバーサイズのコートを他の骨格タイプが着たらどうなってしまうのでしょうか。
ストレートタイプが着たら、謎の組織の薬で体が縮んだ子ども(名〇〇コナ〇!)のようになるし、
ウェーブタイプが着たらなんとなく貧相になる可能性があります。
ナチュラルタイプがどれほど恵まれているか分かると思います。
ナチュラルタイプの丈選びは、ジャストサイズではなく余裕のあるサイズ選びを心がけるとよいでしょう。
【大きめロングコートの良品3選】
⇒titivate オーバーサイズフードライトコート
⇒Re:EDIT リネンブレンドオーバーサイズコート
⇒夢展望 オーバーサイズトレンチコート
ファーフード付きモッズコート
⇒三京商会 モッズコート
「ラフ・ワイルド・カジュアル」が似合ってしまうナチュラルタイプは、エスキモーが着るようなもこもこのファー(毛皮または毛皮風素材)がついたゴツいモッズコートも着こなせてしまいます。
例えばストレートタイプ男性がこれを着た場合、「山男感」が出すぎてしまいますが、ナチュラルタイプなら自然にきまってしまいます。
ナチュラルタイプは、もちろんミリタリー風やアウトドア系のワイルドなデザインのものも着こなせます。
オーバーサイズ上等のナチュラルタイプですから、大きなファーフードがついていて体積の大きなコートであっても着ぶくれして見えません。
ちなみに現在の世界情勢からして、本物の動物の毛皮を服に使うことは世界的に反対されており、フェイクファー(代用毛皮)が主流です。
現代社会で正常な人間であることを示したいなら、リアルファーは買わない方が良いでしょう(買いたくても手に入らなくなってきていますが)。
まとめ
ここまで、ナチュラルタイプの服選びの基礎と、具体的なアイテムについて書かせていただきました。
ナチュラルタイプの服選びのコツをまとめると以下の通りです。
- キーワードは「ラフ&カジュアル」
- ジャストサイズではなく余裕のあるサイズ選びを(着ぶくれの心配はほどんどない)
- 厚みがあったり重厚感のある素材でもスタイリッシュに変換できる
- たくましい骨格によるゴツさ、あるいは逆に骨っぽさによる貧相さが表面に出ないように注意する
では、ここまでお読みいただきありがとうございました!