「インディゴ」と聞くと、デニム生地を思い浮かべる人も多いかと思います。
しかし実際に「インディゴとは何か?」と聞かれたら、色のことなのか物の名前なのか、正確に答えられる人はいるのでしょうか?
そこで今回は、インディゴとはどんな意味で、ネイビーブルーとの色の違いは何かを紹介します。
インディゴの魅力をたっぷりお伝えしますので、読み終えたころには、きっとインディゴの虜になっていると思います!
インディゴに似合う骨格・顔タイプ・パーソナルカラーも解説しますので、ぜひ参考にして下さいね。
インディゴとは?
インディゴと聞くと、まずはじめに思いつくのが「デニム生地」ではないでしょうか。
ファッションが好きな人なら、なんとなく濃いめの青だとイメージできますよね。
「インディゴ」とは正確にどんな意味なのか、どうしてインディゴが生まれたのかなど知っておくと、おしゃれがもっと楽しくなりますよ!
インディゴとは「染料」のこと
インディゴ(indigo)とは、「染料」に入っている成分のこと。
日本語は「藍」といい、植物などから抽出される藍の色素を、ジーンズやウールなどの繊維に染めることで藍色の染色ができます。
あまり強く付着しないので、摩擦や洗濯を繰り返すと徐々に染色が落ちますが、それが逆に良い感じになることも。
現在インディゴ成分を含んだ植物は約100種類以上あると言われています。
インディゴの意味・由来
インディゴは、『人類最古の染料』ともいわれるほど古い歴史があります。
そんなインディゴの名前の由来はインドにあるとされています。
インドの「インドアイ(キアイ)」という藍の植物が、ギリシャ語では「Indeikon(インディコン)」ラテン語では「Indecum(インディカム)」に転じていつしか「Indigo(インディゴ)」と呼ばれるようになりました。
インディゴの歴史
インディゴの歴史は以下のとおり。
・奈良時代・・・中国から朝鮮、朝鮮から日本へと伝えられたとされています。
・平安時代・・・富貴な色として使用。
・鎌倉時代・・・藍色の別名「褐色」が「勝ち色」とも書くことから、武士が「勝ち色」を身に着けるように。
・江戸時代・・・木綿の生産量が増えたことで、庶民の間でも藍染めが親しまれるようになりました。
・明治時代・・・安価な合成染料が登場し、日本での生産量が激減。
・昭和初期・・・戦時中は、藍の栽培が禁止になり藍の生産が途絶える事態に。
現在は、藍の生産地である徳島県で藍農家さんへの助成制度が作られたり、藍を絶やさない農家さんの日々の努力で、今日まで藍染め文化が受け継がれています。
「インディゴ染め」と「藍染め」の違い
「インディゴ染め」と「藍染め」の違いは以下のとおり。
・インディゴ染め:化学染料
・藍染め:天然染料
両方ともインディゴ成分は入っていますが、「インディゴ染め」は主にデニム生地に使われる人工的に作られた合成染料が入っています。
一方「藍染め」は、タデ科のタデ藍やマメ科のインドアイ等からとった天然染料が使われます。
インディゴブルーとネイビーブルーの色の違いは?
インディゴブルーとネイビーブルーってどっちが濃いのか、そもそも違いなんてあるのか?と思ってる人もいると思います!
なので比較画像を作ってみました。
今回、色の配色を「CMYK」というカラーモデルで解説していきます。
※CMYK とは・・・「Cyan(シアン:青)」「Magenta(マゼンタ:紅色)」「Yellow(イエロー:黄色)」「Key plate(キー・プレート:黒)」から、それぞれ頭文字1字を取ったものです。
印刷する際、このCMYK をそれぞれ配色させて色を作成しています。
「CMYK」でいうと…
・インディゴブルーは、C:100% M:87% Y:35% K:2%=青要素が多い
・ネイビーブルーは、C:70% M:50% Y:0% K:70%=黒要素が多い
となるため、上記画像のような色の違いになるということですね!
インディゴデニムの魅力は?
ここからは、インディゴデニムの魅力を紹介します。
なぜ、インディゴデニムは古くから愛されているのか…。
その魅力を知ればもっとおしゃれが好きになると思いますので、ぜひチェックしてくださいね!
インディゴデニムの魅力①色落ちが楽しめる
インディゴデニムの最大の魅力といえば、「色落ち」といっても過言ではありません。
インディゴ色に染めた直後は美しく鮮やかな藍色ですが、摩擦や洗濯を繰り返すことで徐々に色が落ちていきます。
色落ちによる経年変化によって、唯一無二の「自分だけのデニム」を作り上げることができるのです。
擦れて薄くなった部分も「いい味」にしてくれるインディゴデニム。
色落ちすることを考えてから購入することをおすすめします!
※色落ちするので、洗濯する際は、白ものと一緒にしないようにしましょう!
インディゴデニムの魅力②丈夫で長持ちする
インディゴデニムの魅力は、丈夫で長持ちする点です。
天然インディゴにはピレスロイドという虫よけ成分が入っていますので「虫食い」を防ぐことができますし、デニム自体がそもそも丈夫なので、すぐにダメになるなんてことはまずありえません。
※ピレスロイドは、温血動物(哺乳類、鳥類)にはほとんど無毒なので安心してくださいね!
また、インディゴブルーは汚れが目立ちにくいので、洗濯回数も少なくて済みます◎
インディゴデニムの魅力③コーデの幅が広い
インディゴデニムといえば、トレンドに左右されず、さまざまなファッションアイテムに取り入れやすいのがメリットです!
カジュアルにもきれいめにもなるので、必ず1つは持っておきたいアイテムですよね。
ただし、着こなし次第では「痛いおばさん」になることもあります…。
ぜひ、自分の骨格、顔タイプ、パーソナルカラーに合った「インディゴファッション」で、大人のおしゃれを楽しみましょう!
インディゴが似合う骨格タイプ・似合わない骨格タイプは?
ここからは、インディゴファッションが似合う骨格タイプ・似合いづらい骨格タイプを紹介します。
骨格によって着こなすポイントが違いますので、ぜひ参考にして下さいね!
インディゴが似合う骨格タイプ
結論からいいますと、インディゴファッションは基本的に、ストレート、ウェーブ、ナチュラルのどの骨格でもおしゃれに着こなすことができます!
ただ、着こなすポイントが骨格別で違いますのでそれぞれ紹介しますね。
【ストレートの場合】きれいめなタイプ
ストレートタイプは、ダメージや装飾のない、シンプルなきれいめのインディゴファッションがおすすめ!
ジーンズであれば、太ももやふくらはぎが目立たないストレートデニムがGood◎
ダメージがあるものを身に着けると「ゴツい体型」に見られやすいので要注意です!
ちなみに、ストレートタイプである深田恭子さんがダメージショートパンツを履いてる画像を発見!
きれいめのデニムジーンズを着用した時がこちら↓
断然きれいめの方が似合ってますよね!
↓ストレートタイプの他の記事は以下参照
【ウェーブの場合】スキニータイプ
ウェーブタイプは、3つの骨格の中で一番スキニージーンズが似合うと言われています。
デニムそのものの素材が不得意とされているウェーブタイプですが、ブラウスをトップスに持ってくるなど、上半身を華やかなもので合わせれば、なんの問題もありません!
また、足首の出るクロップド丈が全体のバランスを良くしてくれるのでおすすめですよ。
ちなみに、ベストジーニスト賞を何度も貰っている菜々緒さんはウェーブタイプ。
まあ、菜々緒さんの場合は別格の生き物なのであまり参考にならないと思いますが…汗
あとは、北川景子さんや新垣結衣さんもウェーブタイプで、どちらもやはりスキニーが似合いますよね!
両方ともタイプは違っても、それぞれ別の良さがありますよね…!
ただ、ウェーブタイプでもスキニーを履くと「足が短くなる」などの意見もあります。
そういった場合は、ハイウエストのスキニーを履くとバランスが改善されますよ!
↓詳しくは以下の記事を参照。
↓ウェーブタイプの他の記事は以下参照
【ナチュラルの場合】ラフでダメージタイプ
ナチュラルタイプは、ラフで軽い感じのインディゴファッションが似合います。
たとえば、ダメージがほどこされていたり、幅が広いタイプのジーンズを履くと、体型カバーになり、バランスがGood◎
ナチュラルタイプの綾瀬はるかさんは、ユニクロのCMでいろんなジーンズを履いていますよね。
ナチュラルタイプは骨盤が厚めなので、左のスキニーを履いた方は若干太ももから上の出っ張りが目立って見えます。一方、右の写真のゆったりしたストレートデニムの方が全体的なバランスが良く見えます。
↓ナチュラルタイプの他の記事は以下参照!
インディゴが似合わない骨格タイプ
インディゴファッションが似合いづらい骨格はウェーブタイプです。
似合う骨格でも紹介しましたが、ウェーブタイプは基本的にインディゴファッションが得意ではありません。
一般的には、デニム生地に限らず、レザーなどの重めの素材は、ウェーブタイプのやわらかい肌に馴染まないと言われています。
ただ、スキニージーンズだけは、シルエット的に相性が抜群なので、着こなし次第で問題なく似合うことも…!
例えば、ウェーブタイプの佐々木希さんのダボっとしたジーンズを着用するとこんな感じです↓
決して変ではないのですが…(スタイルと顔のおかげで成り立っているように見えるのかも?)ちょっと下重心すぎて上半身が寂しくなって見えませんか?
また、インディゴブルーではなく、薄いブルーのデニムなので、シルエットが下中心に余計広がって見えてしまってます。
一方で、佐々木希さんはピタッとしたスキニーのデニムジーンズの方が圧倒的に似合っています!↓
インディゴのような濃い色のジーンズの場合は、重たく見えてしまうので、トップスは明るめでフワッとした感じの物を選びましょう!
インディゴが似合う顔タイプは?
インディゴが似合う顔タイプは、フレッシュタイプです。
フレッシュタイプの特徴は以下のとおり。
・子供顔
・直線と曲線のミックス
・顔型は丸顔か、横幅のあるベース型
・顔のパーツの立体感は平面的な傾向
芸能人でいうと、本田翼さんや宮崎あおいさん、広末涼子さんなど、爽やかで親しみやすい感じの人が多いです!
清潔感があるブルー系がダントツで似合うフレッシュタイプは、もちろんインディゴカラーも似合ってしまいます!
いかがでしょうか?
子供顔の無邪気な感じと、爽やかでクールなインディゴブルーの組み合わせが最高に似合うフレッシュタイプ。
インディゴブルーでも、フリルが付いたものや個性的なデザインの物は、フレッシュタイプの魅力を消してしまう可能性があるので注意しましょう!
↓フレッシュタイプの他の記事は以下参照
インディゴが似合うパーソナルカラーは?
インディゴが似合うパーソナルカラーは、ブルベ夏(ブルーベース・サマー)です。
ブルべ夏タイプの特徴が以下のとおり。
・肌が青白く、黄色みが少ない
・爽やかで涼しげな色、やわらかい色が似合う
・瞳はやさしい黒
・唇はくすみのあるローズ系ピンク
・透明感がある
【ブルべ夏タイプが似合う色】
上記画像を見てみると、青みがかった明るい色or淡めの色でやさしい印象ですよね。
もちろん「インディゴ」も似合う色の1つ。
芸能人でいうと、新垣結衣さんや松嶋菜々子さんがブルべ夏タイプです。
ジーンズもシャツもインディゴブルーで着こなす新垣結衣さん。とても良く似合ってますよね!
最近の松嶋菜々子さんも、インディゴブルーのコートによってやわらかい大人の女性な印象に。
澄んだお肌と瞳に、艶やかな青が映えて魅力をより引き立て合ってるといったところでしょうか…。
(この相乗効果は本当にヤバいです。いい意味で)
↓ブルべ夏タイプの他の記事は以下をチェックしてくださいね!
まとめ
今回は、インディゴの意味や由来、歴史と魅力を紹介しました!
デニム生地に使われているインディゴについて、少しでも豆知識として頭に残って頂けたら幸いです!
また、骨格や顏タイプ、パーソナルカラーについても参考にしてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!